ARTIST

美術と街巡り事業

Art and Walk, Saitama

スプラッシュサイト:展示/展覧会/イベント

※新型コロナウイルス感染拡大の影響により内容が変更となりました。

さいたま市ではかつてから多くの美術家が自主的な活動を行っており、その伝統は今も引き継がれています。そこで「美術と街巡り事業」では、市民と地元の美術家とが継続的に関わり続け共に成長していけるようなアートプロジェクトを目指します。そのことで、市民が主体となって生活の質を高めていくことのできる、さいたま市ならではの国際芸術祭にしたいと考えています。

市民プロジェクト・キュレーター 松永康 

参加アーティスト

「Rolling Home Base Home」さいたまトリエンナーレ2016 「Home Base Project」出品作

飯島浩二《Rolling Home Base Home》さいたまトリエンナーレ2016 「Home Base Project」出品作

前回のさいたまトリエンナーレ2016ではプレイベント(2015)から展示作家として参加し、また「アーツさいたま・きたまちフェスタ」とも連携してトリエンナーレ会場をアートカー(CARt)でパレード走行するといったユニークな企画を行った。今回、名前を一新して行われる「さいたま国際芸術祭」においても、地域の一美術関係者として斬新で面白い展開を目指している。

飯島浩二

飯島浩二

武蔵野美術大学卒業後、文化庁国内芸術インターンシップ研修員。その後、同大学共通彫塑研究室にて助手、非常勤講師として勤務。2006年より活動拠点をロサンジェルスに移し、自作彫刻を用いたパフォーマンスや展覧会をアメリカ各地で展開。文化庁在外芸術研修員を終えて、帰国後はさいたま市を中心に地域に根付いた美術活動を行っている。Gwangju Biennale(韓国、2004)、2°-Festival Arte de la Tierra(メキシコ、2008)、さいたまトリエンナーレ(2016)他に出品。

薬莢

榎忠《薬莢》

「この薬莢は確実に人間を殺す目的で人間が造り、人間が使用したものです。工業的かつ、機能的な形体は有機物のごとく人間の身体深くを怪しく挑発しつづけます。この薬莢と遭遇した時、私は作品にするしかなかった。」セブン・アーチスツ―今日の日本美術展(1991-1992年)コメントより
世界では今でも戦争や紛争が起こっていて、相変わらずこうしたものが使われています。さいたまの人たちにもこれらを見ていただき、人間とは何か、美術とは何かを改めて考えてもらえたらと思います。

榎忠

榎忠

1970年代より、銀座の歩行者天国をふんどし姿で闊歩したり、体毛の半身分を剃り落として(半刈りで)ハンガリーに行くなどのハプニングで注目を集めた。1980年頃から、銃や大砲などを模した作品や、無数の金属片によるインスタレーションを発表。学園都市(兵庫、1990)、JR神戸駅高架下no.50(兵庫、1994)、キリンプラザ大阪(2006)、兵庫県立美術館(2011)他で個展。ギュウとチュウ(豊田市美術館、愛知、2007)、神戸ビエンナーレ(海上アート、兵庫、2009)、LINK(兵庫県立美術館、2009)、C.A.J アーティスト イン レジデンス「篠原有司男・榎忠」展(埼玉県立近代美術館、2012)、つらなるかたち(清津倉庫美術館、新潟、2016)、Busan Biennale(Busan Museum of Modern Art、韓国、2016)、ラブラブショー2(青森県立美術館、2017)、トラベラー(国立国際美術館、2018)、BIWAKOビエンナーレ(近江八幡旧市街、2018)他に出品。神戸市文化賞受賞。

佐藤時啓 SATO Tokihiro

佐藤時啓《リヤカーメラ》、2019

さいたま国際芸術祭は、一回目もとても楽しく鑑賞体験しました。しかし私のような作家でありコアなアートファン、言わば内輪には楽しめましたが、残念ながら多くの市民には情報が行き届かないようで、悔しい思いをしました。今回は、様々な出来事を市民が共有し、アートが個人の表現であることをベースにしながらも、そこに留まらずに多くの人々にともに描くことができる“夢”のようなもの、がそこかしこで見つけられることを期待します。

佐藤時啓 SATO Tokihiro

佐藤時啓

東京芸術大学大学院美術研究科修了。長時間露光により風景や物事の間に光を彫り込んでいくような写真作品の制作や,カメラの構造による公共的な場や空間,装置を各地に展開している。近年はデジタルファインプリンティングの研究を行うLeslie Tonkonow Artworks + Projects(アメリカ、1998,2000,03,05,10)、Haines Gallery(アメリカ、2005,07,10)、酒田市美術館(山形、1999)、The Art Institute of Chicago(アメリカ、2005)、Frist Center for the Visual Arts(アメリカ、2010)、東京都写真美術館(2014)、鶴岡アートフォーラム(山形、2015)、PIET HEIN EEK(オランダ、2016, 19)他で個展。。Havana Biennial(1997、キューバ)、Asian Art Biennale Bangladesh(1999)他に出品。東川賞国内作家賞、藝術選奨文部科学大臣賞受賞。

モッキンカン木の森美術館

しまずよしのり《モッキンカン木の森美術館》

「巨大昆虫とその仲間たち」というタイトルでデビューしましたが、アメリカ自然史博物館での個展(日本人として初―6か月)を最後に信州の山奥に工房を構え、未発表のまま20年間制作を続けました。6年前の大雪でアトリエが倒壊-その後 実家 さいたま市に戻り「モッキンカン木の森美術館」を建立。この度のお招きに授かりまして、初めて認知されたようで大変光栄に感じております。

しまずよしのり SHIMAZU Yoshinori

しまずよしのり

4歳のころ母から-この子はゲージュツカになる-と宣告され、以来、母の擁護のもと迷うことなく制作を続けて今日になる。
絵画から始まり、彫刻、陶、童話絵本、詩など、精力的に制作している。

チャ・スンオン

チャ・スンオン《Twill Stain》19, 21, 20、2018年、綿糸、ポリエステル糸、染料、各230x97cm

さいたま国際芸術祭2020の開催、おめでとうございます。またこのたびは、美しい桜の季節の花をテーマとしたこの芸術祭にお招きいただきありがとうございます。さいたま市の地域やテーマに合った作品を制作し、それらを通してご覧いただいた方々と関りたいと思っています。フェスティバルの成功をお祈りしています!

チャ・スンオン

チャ・スンオン

M.F.A. College of Industrial Art, Hongik University, Industrial Craft,M.F.A. Painting & Drawing, The School of the Art Institute of Chicago修了。Gallery Royal(2017)、Onground Gallery(韓国、2018)、Incheon Art Platform(韓国、2019)他で個展。PROJECT 2019(Art Central Hongkong)、Flatland(Geumho Museum of Art、韓国、2018)、with weft, with warp(Seoul Museum of Art、韓国、2018)、Flexible Space(Sehwa Museum of Art、韓国、2018)、Heaven, Earth & Man(Seoul Museum of Art、韓国、2018)、Rethinking Craft(Seoul Museum of Art、韓国、2017)、Craft Climax(Gyeonggi Museum of Modern Art、韓国、2017)他に出品。第1回JCC Frontier Art Award次席(2017)

林武史 HAYASHI Takeshi

林武史《緑の間》、2013年、花崗岩、陶、壁土、30x325xd325cm

私は「歴史的建造物と現代美術」のプロジェクトに参加します。展示会場は「浦和くらしの博物館民家園」の旧蓮見家住宅前庭を予定しています。民家園のある見沼田圃は古くから新田開発が行われ肥沃な穀倉地帯でした。そこで、展示期間が田植えの期間と同じ5月の連休中という事もあり、木舟に陶と土を田植え前の苗に見立てて乗せ、作品「水田−見沼−」を造ろうと考えています。稲作は古今変わることなく行われており、私たちにとって水と土は欠かせないものであることを確認したいのです。

林武史 HAYASHI Takeshi

林武史

Corn Exchange Gallery(英国、2011)、岐阜県美術館(2011)、東京画廊+BTP(2014、2018)他で個展。STONE project,(Yorkshire Sculpture Park, The Pier Arts Centre, Cass Sculpture Foundation、英国、2010)、物質と彫刻-近代のアポリアと形見なるもの-(東京藝術大学大学美術館陳列、2013)、現代京都藝苑2015−素材と知覚ー(虚白院京都、2015)、ウェザーリポート(栃木県立美術館、2018)、時間/彫刻(東京藝術大学大学美術館陳列館、2019)他に出品。円空賞受賞(2012)。さいたま市在住。

以上のほか、200組を超えるアーティストが参加します。詳細は以下のリンクをご覧ください。

市民プロジェクト