テリ・ワイフェンバック《Saitama Notes》、さいたま国際芸術祭2020/Photo:丸尾隆一
絵画を学んだ後、1970年代から写真制作を開始したテリ・ワイフェンバックは、花や草木、昆虫や鳥など、身近な場所にある自然やその世界で起こるささやかな事象に焦点を当て、幻想的な風景を生み出していきます。
本作品は、昨年、桜の咲く時期にさいたまに滞在し撮影された写真で構成されています。
目に見えるものだけでなく、聞こえてくるものや匂いなど感覚を研ぎ澄まし周囲を取り巻くあらゆることに意識を向ける作家は、見沼田んぼの周辺や見沼自然公園、名もなき小道を散策し、場と共鳴するように時間を過ごすなかで、被写体を選んでいきます。ワイフェンバックによって切り取られたさいたまの風景は一様ではなく、蕾が花開き、枯れていくという循環の時間、多層的な自然の生態に気づかせてくれます。
協力:ブリッツギャラリー
日時
2020年10月17日(土)-2020年11月15日(日)月曜休館
12:00-18:00(最終入場17:00)
会場
旧大宮区役所2階
さいたま市大宮区大門町3-1
※「大宮駅」下車、東口より徒歩で約5分