碓井ゆい《gastronomy map》、2018、布、糸/Photo: Togo Kashu
手芸の技法を中心に、布をはじめとした身近な素材を用いて平面・立体作品を制作する。ジェンダーの不均衡さを突いた《shadow of a coin》(2013-2018)や《shadow work》(2012-2016)では、近代化の過程で女性が担うようになった家事を「見えない」労働/影の部分として浮き彫りにする。社会・文化・歴史に対し、女性や労働の視点を中心に様々な角度から読み解いていくことで作品制作に取り組み、関係性や批評を生み出していくという表現活動を実践する。2018年VOCA賞受賞。
近年の展覧会に「あいちトリエンナーレ2019 情の時代」(愛知)、「アッセンブリッジ・ナゴヤ」(愛知、2018/2019)、「更級日記考―女性たちの、想像の部屋」市原湖畔美術館(千葉、2019)。個展では、横浜市民ギャラリーあざみ野 ショーケースギャラリー(2017)、「shadow work」小山市立車屋美術館(栃木、2016)など。
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