公開日:2020年10月29日
サーキュレーションさいたまの成果発表会を行います
NEWS:アネックスサイトサーキュレーションさいたまでは、2019年9月より「モビリティ」「公共空間」「ソーシャルインクルージョン」という3つの分野で、市民の参加者達がさいたま市ならではの課題や特徴に着目し、それらを解消あるいは発展させ、地域に新たな価値を生み出すプロジェクト(ローカルプロジェクト)を構想してきました。様々なバックボーンを持つ市民の参加者が集い、議論やフィールドワークを重ね、魅力的で挑戦的なローカルプロジェクトが多く生まれました。ぜひ、成果発表会でプロジェクトの全貌をご覧ください。
グループワークの様子(2019 年9 月14 日撮影)
詳細
【日時】11 月8日(日)15:00~17:00
【会場】アネックスサイト(旧大宮図書館)3F
【定員】25 名 ※プレゼンテーションの様子は、オンライン配信も行います。さいたま国際芸術祭2020
公式YouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/channel/UC8Uf0n8-qNJdUvM9BAA3y_w/)からご覧ください。
○予約方法について(11 月6日まで受付)
会場へのご参加は、事前予約制となります。
【プレゼンチーム紹介】
○モビリティチーム
・発表タイトル:『ヌゥリズム』ふるさと体験×シェアサイクリング
東京中心部と縦(南北)に繋がる鉄道網だけでなく、さいたま市内を新交通システムや自転車を駆使 して横(東西)に回遊するような、これまでになかったモビリティの活用法を考えます。
○公共空間チーム(2チーム)
・チーム1発表タイトル:『Learned-scape Sightama』市民が師匠に 公共空間をひらく
・チーム2発表タイトル:『タツノコ商店街@浦和美園』駅のホームに商店街が出現
浦和駅、大宮駅などターミナル駅周辺で再開発が進む一方、少し離れるとのどかな田園風景が広がるさいたま市。構造物・非構造物=路上に関係なく公共的な空間のあり方をアップデートするような事業プランを考えていきます。
○ソーシャルインクルージョンチーム
・発表タイトル:『さいたまde 海賊』排除のない関係を生み出す海賊バッジ
福祉をキーワードに、さいたまの地域性を活かしたユニークな事業や、高齢者と子供たちの交流を促すワークショップなど「ソフト」の提案を目指します。
サーキュレーションさいたまの実施によせて
JR京浜東北線やJR埼京線などの鉄道網により都心へのアクセスがよく、居住者の多いさいたま市ですが、東京⇔さいたまという縦のラインが強調されがちなため、ともすればさいたまが有する魅力やポテンシャルは見過ごされ、さいたま市内の横の移動が意識されることはあまりありません。
しかし、レジャー施設や公園、飲食店がたくさんあるさいたま市内をバスや自転車を駆使して移動し楽しみ尽くす視点があってもいいと思います。
どんな地域にも、テレビや新聞ではなかなか取り上げられない、ささやかな「地域らしさ」があると思います。しかしそれはマスメディア的、あるいは東京的な均一な視点によって覆い隠されてしまいます。そして地域に暮らす人こそが、そうした視点を内面化してしまいがちです。だからこそ、さいたまの多様な魅力を、さいたまに暮らす人の視点で発信する事業やメディア、プロジェクトを生み出すことがいま、大切だと考えています。
本ワークショップに参加するのは、普段、さいたま市内外で仕事をしている方から、学生まで様々です。各チームの参加者は、普段の仕事や学業の合間に何度も集まって、喧嘩をしたり、悔しがって泣いたり、思わぬ協力者の登場に喜憂したりしながら、様々なドラマの登場人物になってきました。
このように、普段出会う機会のない「異なるコミュニティ」に属す人々が一つのチームになって、活動を続けてきました。さいたま国際芸術祭2020という大きな舞台にあって、アーティストではない市民一人ひとりの取り組みが、目先の利益にとらわれず10年後、20年後のさいたまを考える無償の協働こそが、未来のさいたまをかたちづくるはずです。ぜひとも私たちの取り組みに、みなさんも加わってくだされば幸いです。
影山裕樹 CIRCULATION SAITAMA(サーキュレーションさいたま)プロジェクト・ディレクター