I can speakー想像の窓辺から、岬に立つことへ
2020年10月17日 - 2020年11月15日
アネックスサイト:公募キュレータープロジェクト「I can speakー想像の窓辺から、岬に立つことへ」展
さいたま国際芸術祭2020のアートプロジェクトにおいて、次世代を担う若手キュレーターの展覧会として、コンペディションにより選出された戸塚愛美による企画展「I can speakー想像の窓辺から、岬に立つことへ」を開催します。
本展覧会では、さいたまの土地の持つ歴史や文化的背景に迫りながら、生活都市さいたまにおける「世の中で暮らしていくこと」という基本的な営みを機軸に、若手を中心とした5人のアーティストの新作を発表します。
当初、「さいたま国際芸術祭2020」は、2020年3月上旬の開催を予定していましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により延期され、本展は、春から秋へとタイムリープする稀有な経験を携えました。
本展では、「社会」に呼応する芸術のひとつの手段として、社会のあり方や人間の根源的な営みに向き合っていくことで、これからの未来を想像し模索していく複数の術を検討していきます。現在進行形のコロナ禍に日々と、その先のまだ見ぬ時代を生き抜くひとつのヒントになるかもしれません。
本展覧会のウェブサイト:https://icanspeak2020.art/
企画
戸塚愛美(さいたま国際芸術祭2020公募キュレーター)
本展覧会のみどころ
さいたま市の歴史・文化的背景のリサーチを踏まえ「暮らしていくこと」を再考する、若手を中心とした5名のアーティストによる現代美術の展覧会です。
未だ見ぬ才能・新しい表現を紹介する機会
現代美術を機軸に、詩やサウンドインスタレーション、映像作品、立体といった多様な表現手法を用い、若手アーティストを中心とした5名のアーティストの新作を発表します。今回の展覧会に合わせ「今・ここ」を生きる、同時代的なアーティストが新たに制作した作品をこの機会にぜひご覧ください。
さいたまを新たな目線で見つめる!旧大宮図書館を会場とした展覧
出展作家は、各々が関心を寄せるテーマをもとにさいたま市の文化的背景や歴史のリサーチから着想を得て、現代アート作品として新たな価値観を提示していきます。会場となる図書館は、かつて多くの方に愛された場所。会場の目の前には、大宮氷川神社の参道があり、悠久の木々が鎮座しています。「かつての図書館」や、「参道(二の鳥居)の傍」といった地形・時間の変遷をダイナミックに俯瞰することができる場所性を活用した展示となっています。
実験的なパフォーマンス、関連イベントの実施
展覧会のコンセプトを拡張し、出展作家がオンラインイベントを行います。詩人のカニエ・ナハと、サウンドアーティストである北條知子のコラボレーションのパフォーマンスは、本展で初めて実現することとなった試みです。
市民サポーターとの取組
展覧会の制作では、さいたま国際芸術祭2020の市民サポーターの有志メンバーが集い、伴走をしてきました。時にはアーティストの制作を協働し、時にはアーティストと詩を朗読したり、一緒に作品を鑑賞したり、ゆっくりお茶を飲んだり。参加サポーターは、アーティストのフィールドワークに参加し、地域のコネクションをつなげるなど、多くの場面で活躍してくださいました。
ウェブサイト
https://icanspeak2020.art/開催概要
会 期:2020年10月17日(土)-11月15日(日)12:00-18:00
休館日:月曜日
入場料:無料