フランク・ブラジガンド《日常の修復 - 旧大宮区役所》、さいたま国際芸術祭2020/Photo:丸尾隆一
自らを「リアリスティック・ペインター」と定義するフランク・ブラジガンドは、日常にあふれるものやゴミから現代の社会を批評的に読み解き、「日常を修復する」というコンセプトをもとに、さまざまな場所で活動するアーティストです。新たにものを生み出すのではなく、社会にすでに存在し、なかでも古くなって忘れ去られたものや使われなくなった建物などにペイントすることで、日々の暮らしのなかでなにか気づきや変化をもたらすことを意図しています。
本芸術祭では、作家自身がさいたまに滞在し、サポーターのみなさんの協力を得て、旧区役所1階のエントランスの天井から壁、柱、また、この建物で使われていた机やカウンターを、さいたまの花からイメージした色で塗装。役割を終えた建物が最後に花を咲かせるかの如く、色で演出された空間へと転換させます。この作品は、来場者が休憩できるスペースとしても機能し、活用されることを想定しています。
協力:涼仙 井上雅道
日時
2020年10月17日(土)-2020年11月15日(日)月曜休館
12:00-18:00(最終入場17:00)
会場
旧大宮区役所1階
さいたま市大宮区大門町3-1
※「大宮駅」下車、東口より徒歩で約5分